こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。
先日、大阪南港ATCホールで開催されたサウンドメッセ2026に参加させていただきました。
これぞ五月晴れ!といった気持ちのいい青空の中、むかし卒業旅行でお世話になったさんふらわあが停泊してたので懐かしくて記念に1枚‼

いざ南港ATCへ
さて、このたび私たちピアノアトリエはピアノ部門としてサウンドメッセに初出展いたしました。
ピアノアトリエはピアノの調律・調整、中古ピアノの整備・塗装、エレクトーン・電子ピアノのメンテナンスなどが主な業務で、ピアノの買い取りや、輸出業務も行っています。
「なぜ、ピアノ修理部門がこのイベントに?」と疑問ですよね。理由は3つあります。
- 職人としての探求心:ギター独特の塗装技術や、ヴィンテージの風合いを活かす職人技から多くの学びを得たい!
- セッションへの想い:ギターとピアノのセッションを楽しむ場面にもピタリとはまるピアノ作りの参考に!
- 木目の共通点を探る:ギターもピアノも形は違うが「木」の楽器。素材の魅力を活かす共通点を探りたい!
ギターの世界には、感性豊かな塗装技術や職人技が溢れています。その深みのあるリペア技術から何を学び、ピアノ作りにどう還元できるのか。
ギターとピアノはどちらも「木」を主役とした楽器。素材の魅力を最大限活かすという共通点を探りながら、ギターとピアノのセッションがパッと華やぐような、そんな理想のピアノをご提案したい!そんな想いで参加させていただきました。
いよいよ幕開け!初のサウンドメッセへ
会場はというと想像をはるかに超える盛り上がりでした。
私たちに馴染の深いピアノショールームの凛とした空気感とは異なり、どこを見てもギター・ベース・ウクレレがずらり!
視界を埋め尽くす圧倒的な展示数と来場者の熱気‼ ギターからリメイクした黒檀材やエボニー材のお箸や、シンバルをリメイクしたギターピックのキーホルダーなど楽器だけでなく色々なブースが出展されていて、どこを歩いても楽しい雰囲気でした♪

そんな中、ピアノ業界の私たちがブースで販売したのは、昭和レトロなピアノ椅子と、ピアノの黒鍵を加工して作ったハンドメイドキーホルダー。
ピアノ再生や鍵盤修理の過程で、これまではやむを得ず廃棄していた黒鍵を活用し「木のぬくもりを届けたい!」「ピアノの一部を別の形で楽しんでいただきたい!」との想いから生まれたアイテム。
昭和レトロ椅子はギターの弾き語りの際にもぴったりな佇まいのようでご好評いただきました。
鍵盤🎹がキーホルダーに変身
ピアノの黒鍵は黒檀・黒檀調天然木・アクリル樹脂とメーカー・モデルによってさまざまです。
今回使用したのは天然木タイプ。
まず、土台部分と切り離し、整形→研磨→面取り→塗装と‥しっとりした質感で手に取った時の心地よさを思い描きながらひとつひとつ丁寧に仕上げました。



「黒鍵キーホルダー×昭和レトロ椅子」お客様の反応は?
「サウンドメッセにピアノ?」と思われる方が多くいらっしゃると思います。出展のお話をいただいた際、実は私もそんな風に感じていておりましたが…
そんな心配をよそに、当日は想像以上の方々に足を止めていただき黒鍵キーホルダーを手に取って「かわいい!」「これ本当にピアノの鍵盤なんですか‼」など嬉しいお声をたくさんいただきました。
昭和レトロなピアノ椅子にも「懐かしい!」「昔、ウチにもあったなぁ~」と多くの方が目を細めてご覧になってくださいました。皆さまが当時の思い出を話す姿に、私もとっても温かい気持ちになりました。
写真の防音室は、MIKI MUSIC DESIGN+が出展!当日は大変多くの方が試奏をはじめ防音室体験を楽しまれていました。





ギターイベントで学んだ新しい世界
スタッフからお聞きした衝撃のお話ですが、ギターやベースはきれいに塗装仕上げしたのち、あえてダメージ加工をしてカッコよさを引き出した製品がたくさんあるそうです。
私たちピアノ技術者は、ピアノのほんの少しの凹みやすり傷も逃すまい!と常に細心の注意を払って作業していますが、そんな世界感もあるんだなと。。とっても視野が広がりました。
同じ「木」を扱う楽器でありながら、ギターの持つ自由な発想、そして魅せる塗装技術には、新鮮な刺激が溢れていました。
ここで得たインスピレーションは今後のピアノ修理や塗装、そして新しい中古ピアノ作りのアイデアに活かせる良い学びの機会となりました。
最後に‥
現在、新品同様ピカピカ✨の❝三木楽器リフレッシュピアノ❞を三木楽器開成館店頭に送り出していますが、今回の出展をきっかけにギターやベースのダメージ仕様のような『アンティーク仕上げピアノ』にも取り組んでみたい。
そして、いつか私たちの手がけたピアノが素晴らしいギターたちと美しいセッションを奏でる日が来るようこれからも技術を磨き続けてまいります。
当日、ブースにお立ち寄りいただきました皆さま誠にありがとうございました♪

ちなみに、ギターのダメージ加工は、Fender社ではレリック加工、Gibson社はエイジド加工、一般的にはヴィンテージ加工と呼ばれています。
画像:FENDER CUSTOM SHOP/MIKI 200th MBS 1964 Jazz Bass Heavy Relic Built by Greg Fessler
販売ページ


