MIKIGAKKI PIANO ATELIERhttps://atelier.miki.co.jp三木楽器 [ピアノ調律・修理・買取] 専門チームThu, 12 Feb 2026 03:49:52 +0000jahourly1https://atelier.miki.co.jp/wp-content/uploads/2025/03/cropped-20230808_027-scaled-1-32x32.jpgMIKIGAKKI PIANO ATELIERhttps://atelier.miki.co.jp3232 ❝スタインウェイ/ウォルナット❞特別モデルが放つ唯一無二の存在感!https://atelier.miki.co.jp/blog20260210/Tue, 10 Feb 2026 08:44:24 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=2118

こんにちは♪三木楽器ピアノアトリエのMTです。 「ただものではない!」とっても希少なピアノのご紹介です。まるで大きなパワーストーンのように繊細で美しい外観には、誰もが目を奪われるのではないでしょうか!! 長年、多くのピア ... ]]>

こんにちは♪三木楽器ピアノアトリエのMTです。

「ただものではない!」とっても希少なピアノのご紹介です。まるで大きなパワーストーンのように繊細で美しい外観には、誰もが目を奪われるのではないでしょうか!! 長年、多くのピアノ再生に携わってきましたが、一生お目にかかることがなかったかもしれないような特別な1台です。光の当たり方で表情を変える木目と、奥行きのある色合いは神秘的でいつまでも眺めていたくなります。
そのピアノはスタインウェイ【クラウンジュエルシリーズ】の前身ともいえる特別モデルのグランドピアノです。

空間の格を上げるスタインウェイ❝特別モデル❞がアトリエへ!

今回、三木楽器ピアノアトリエへ入庫したグランドピアノは市場に出ること自体が少なく、修理や再生現場でもめったに出会うことのできないモデルのひとつです。
このピアノを目の当たりにした瞬間、通常の木目ピアノとは明らかに違うオーラに感動しました。イタリアの高級家具ブランドとして有名なサルタレッリ(Saltarelli Mobili)の食器棚・飾り棚・ドレッサーや、ベースブランドのFODERAや高級ギター(エキゾチックウッド)を連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか⁈
選び抜かれた素材で化粧板の表情は1台ごとに異なる『世界にたった1台の存在』なんだそうです。外装に使用される木目の流れ・左右対称性・導管の揃い方・色調の深さなどが本当に見事で、芸術作品のようです!!!!

作業前の状態は⁇

内部のチューニングピンや弦には多少の錆び・くすみはあるが問題なし!アクションも消耗が少なく良好!外装も目立った汚れや傷・金属パーツの錆びはほとんど見られず、状態は良好だと思われたのですが…複数箇所に化粧板の浮きや部分的な剥がれが確認されました。このような化粧板の剥がれはそれほど珍しいわけではなく、過去に整備したPLEYEL(プレイエル)・Orgast Holster(オーガストフォルスター)・PETROF(ペトロフ)などでも同様の症状がみられました。 また、白鍵には象牙が使われているのですが、象牙鍵盤特有の黄ばみが少々見られました。象牙(白鍵)漂白については、また改めてご紹介させていただこうと思っています!

化粧板の剥がれ修復方法の選択

化粧板の浮きと剥がれの症状が見られたのはペダル柱・脚柱・ピアノの裏側、そして「前框(まえかまち)」と「棚板(たないた)」と呼ばれるピアノを弾く際に、演奏者が向かい合う部分です。鍵盤部を挟むようにある上下の板なのですが‥この部分の化粧板が下側から少し剥がれていました。通常のピアノでは、このような場合、化粧板を貼り替える事もありますが、この希少モデルでは、唯一無二の美しい化粧板を貼り替えるなんて選択肢はありません。そこで、オリジナルの化粧板を生かし接着修復する方法を選びました。

ピアノを裏返す??―苦労した工程

特に苦労したのがピアノを裏返して接着する工程。グランドピアノを反転させた光景は決して日常的ではありません。   

常に重量・重心を考慮しつつ、別のトラブルを招くことのないよう慎重に進めなければなりません。養生作業や接着剤を流し込むための下準備を含め、地面に這いつくばっての厳しい態勢。そんな動作が制限される作業は何かと苦労の連続でしたが、こうして裏返したおかげで、裏側のペダル取り付け部分・支柱・響板などの状態確認を通常よりじっくり行えるといった利点も!また剥離部分をしっかり確認でき接着剤の流し込みや万力での圧着もスムーズとなりました。結果としてオリジナルの化粧板を痛めることなく安定した接着が完了してホッとひと息です。

まとめ

化粧板の不具合を含め、外装の整備はようやくゴールが近付いてきました。このような希少なピアノは、修復する私たちにも高い判断力と技術力が求められると思っています。オリジナルの繊細な木目・風合い・質感を保ちつつ輝かせる事を最優先に、昨年末から年を越して急がず丁寧に進めております。この魅力的なピアノが三木楽器開成館でお披露目される日を楽しみに、もう一息頑張って向き合ってまいります。


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【幼稚園・保育園の先生必見!】カワイが“100台のピアノ”を全国の園に寄贈するビッグプロジェクト始動!https://atelier.miki.co.jp/blog20260109/Fri, 09 Jan 2026 02:32:53 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=2103

KAWAI創業100年のビッグプロジェクト 2027年に創業100周年を迎える河合楽器製作所(カワイ)が、全国の幼稚園・保育園・認定こども園を対象に、新品のアップライトピアノ100台を寄贈する大型プロジェクトをスタート! ... ]]>

KAWAI創業100年のビッグプロジェクト

2027年に創業100周年を迎える河合楽器製作所(カワイ)が、全国の幼稚園・保育園・認定こども園を対象に、新品のアップライトピアノ100台を寄贈する大型プロジェクトをスタート!

音楽教育に力を入れている園はもちろん、
「古いピアノを買い替えたい…」
「子どもたちにもっと良い音環境を整えたい」

そんな園にとっては、まさに絶好のチャンスです。

「ピアノのたね 100 未来へ紡ぐ音楽の絆 芽吹きプロジェクト」について

  • 全国の園から最大100園を選定してピアノを寄贈
    寄贈されるのは 新品のアップライトピアノ(椅子・配送・納品後の調律1回付き)。
    園にとっては実質“完全無料”で導入できます。
  • 応募には「子どもたちが描く絵」が必要
    応募書類に加えて、カワイが設定するテーマに沿った“子どもたちの絵”を提出します。
    「音楽と表現の楽しさを感じてほしい」というカワイの想いから生まれた参加型企画。
  • 上位5園は“世界に一つだけのラッピングピアノ”がもらえる!
    提出作品の中から特に優れた5園には、子どもたちの絵をデザインに使った特別ラッピングピアノが寄贈されます。
    園の宝物になること間違いなし!

色付けされているところに絵がラッピングされるそうです!

応募スケジュール

  • 募集期間:2026年1月20日(火)〜 2月20日(金)必着
  • 結果通知:2026年3月上旬
  • 納品開始:2026年3月中旬〜順次
    ※ラッピングピアノは納品が遅れる可能性あり

応募方法

  • 特設サイトから申請フォームに入力
  • 応募用紙をダウンロード
  • 子どもたちの作品を添えて郵送で提出
    特設サイトはこちら↓

カワイがこの企画を行う理由

カワイは長年「カワイ音楽教室」「カワイ体育教室」などを通じて、
子どもたちの感性や創造性を育む教育活動を続けてきました。
今回の寄贈プロジェクトは、
次世代の子どもたちに、音楽の力で豊かな未来を届けたい
という想いから生まれたもの。
音楽が園の日常にあることで、子どもたちの心が育ち、園全体の雰囲気もより温かくなるはずです。

まとめ:応募しない理由がない企画!

新品ピアノの寄贈、子どもたちの作品参加、特別ラッピングのチャンス…。
どれをとっても魅力的で、応募する価値は十分。

「うちの園にもチャンスがあるかも!」
そう思った先生は、ぜひ早めに準備を。

応募期間は1ヶ月しかありません。
気になる方は特設サイトをチェックしてみてください。

MIKIGAKKI PIANO ATELIERは幼児教育・保育施設を応援しています

幼稚園や保育園では、長年調律されていないピアノが置かれていたり、電子ピアノが故障したままになっていたり、そろそろ買い替えを検討したい…というケースも少なくありません。

当社では、ピアノの点検・修理・調律から買い替えのご相談まで、幅広くサポートしています。
ヤマハ認定技術者も在籍しており、専門性の高いサービスをご提供できます。
どうぞお気軽にご相談ください。


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フランスの名門ピアノ《PLEYEL》https://atelier.miki.co.jp/blog20251225/Thu, 25 Dec 2025 09:18:30 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=2040

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。 今回は、現在三木楽器開成館の店頭にて展示・販売しているフランスの名門ピアノメーカー PLEYEL(プレイエル) のグランドピアノをご紹介いたします。 プレイエルとは… PL ... ]]>

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。

今回は、現在三木楽器開成館の店頭にて展示・販売している
フランスの名門ピアノメーカー PLEYEL(プレイエル) のグランドピアノをご紹介いたします。

プレイエルとは…

PLEYELは、ショパンが愛用したことでも知られるフランスの老舗ピアノメーカー。
繊細で表現力豊か、そしてどこか詩的な音色が特徴です。

今回ご紹介するグランドピアノは、PLEYELの中でも特にシンプルで落ち着いた品格を感じさせるモデル。
美しい木目と深みのある色合い、白鍵には象牙、黒鍵には天然木の黒檀を使用し、脚部の装飾や大屋根突き上げ棒の一部には真鍮が用いられるなど、細部まで上質なつくりが感じられます。

また、ルノワールの名画『ピアノに寄る少女たち』に描かれたピアノは、PLEYELではないかとも言われています(※一説)。そんな歴史にも思いをはせながら、このピアノの再生作業を振り返りながらご紹介していきます。

まずは状態の確認から

整備前の状態は、決して良いとは言えませんでした。塗装のひび割れ、化粧板の剥がれ、ペダルや蝶番の錆び。大屋根を外すと、弦やチューニングピンの錆びも進行しており、さらに響板には割れも確認されました。このままでは、本来の響きを十分に発揮できない状態。確認を進める中で「大掛かりな修理になる!」と直感しました。

外装修理を開始

まず取り掛かったのは、本体・屋根・鍵盤蓋の塗装剥離作業です。大きなパーツが多く、ひたすら剥がす作業が続きます💦
この工程だけでも数日を要しました。平滑さを保ちながら分厚い塗装を削り落とす作業は、根気と忍耐が問われる工程。

塗装を剥がし終えると綺麗な化粧板が現れ、ようやく再塗装の開始です。その後、何段階にも分けて塗装を行い本来の美しい色合いを取り戻しています。

響板修理― 内側の仕事こそ重要

錆びた弦やチューニングピン・金色のフレーム部分を取り外すし、響板の状態をしっかり確認します。
響板にも塗装が施されているため、ここでも再び塗装剥離作業からスタート💦
剥離後、割れを丁寧に止め、新たに塗装を施します。この工程は音色にも影響するため、特に慎重に進めました。

弦張り―音の骨格づくり

外装修理と響板修理が完了し、いよいよ弦張り作業へ
チューニングピンを一本ずつ打ち込み、全体の張力バランスを考えながら弦を張っていきます。
グランドピアノは総張力が非常に大きいため、わずかな狂いが音色や耐久性に影響する。それを踏まえつつ地道に進めていきます。PLEYEL特有の響きを損なわないよう、オリジナルの設計や時代背景を意識しながらの緊張感のある地道な作業です。

象牙鍵盤の漂白

長い年月を経た象牙鍵盤は、黄ばみや色ムラが出てきます。今回はできる限り素材を傷めない方法で時間をかけて丁寧に漂白を行いました。自然でやわらかな象牙本来の表情に仕上がりました。

整調・調律―仕上げの工程

最後は、弾き心地と音色を決定づける整調・調律・整音作業です。三木楽器ピアノアトリエでは、ここから音作りのプロフェッショナルに引き継ぎます。鍵盤の深さや重さ、アクション働きをすべてを調整し演奏者が自然に表現できるタッチを作り上げます。その後、張りたての弦を落ち着かせるために何度も調律を重ねPLEYELらしい繊細で歌うような音色を引き出しています。

最後に―店頭展示・ご試弾について

今回ご紹介させていただいたPLEYELグランドピアノP170は、現在は下記の店頭にてご試弾いただけます。文章では伝えきれない木目・音色・タッチは、ぜひ実際に見て触れてご体感くださいませ。


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ピアノ高価買取キャンペーン実施中!https://atelier.miki.co.jp/blog20251217/Wed, 17 Dec 2025 10:01:15 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=2025MIKIGAKKI PIANO ATELIERの「ピアノ買取センター」では、ただいま下記のモデル(品番)の買取を大強化しております。
ご自宅に眠っている…という方は、ぜひお問い合わせくださいませ!

品番の確認方法

ピアノの品番は、屋根を開けたところに記載してあります。製造番号(6ケタ~7ケタ)のご確認もお忘れなく。

買取強化品番 一覧

1973年~1980年
U3H
1975年~1980年
UX
1975年~1982年
YUX
参考画像
1978年~1982年
YUA
参考画像
1982年~1987年
U3A
参考画像
1982年~1988年
UX5
参考画像
1988年~1990年
UX30BL
参考画像
1989年~1994年
U30A
参考画像
1990年~1994年
UX30A
参考画像
1994年~1997年
UX300
参考画像
1997年~2001年
YU3
参考画像
2001年~2006年
YU30
参考画像
2006年~現行
YUS5
参考画像

これらのモデルは、まだまだ現役で使用できる、次の世代へ受け継いでいきたい人気モデルです。

もちろん、上記以外の品番の買取も強化しています!皆さまのお問い合わせをお待ちしております。

お問い合わせ


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アウトレット中古ピアノのクリアランスセール!https://atelier.miki.co.jp/blog20251213/Sat, 13 Dec 2025 11:27:04 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=2015

数多くのお客様に支えられ、2025年はMIKIGAKKI PIANO ATELIERにとって躍進の一年となりました!日頃のご愛顧に感謝し、当社が保有しているアウトレット中古ピアノ※を一斉放出いたします! 早いものがち!売 ... ]]>

数多くのお客様に支えられ、2025年はMIKIGAKKI PIANO ATELIERにとって躍進の一年となりました!
日頃のご愛顧に感謝し、当社が保有しているアウトレット中古ピアノ※を一斉放出いたします!

早いものがち!売り切れ次第終了!
皆さまのお問い合わせをお待ちしております。

ピアノ専門店「三木楽器 開成館」では展示していない、アウトレットランクの中古ピアノです。いずれもMIKIGAKKI PIANO ATELIERの責任のもと調整を行っておりますので、ご安心してお求めください。

セール品一覧 ※随時追加予定

お問い合わせ


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冬季休業日のお知らせhttps://atelier.miki.co.jp/%e5%86%ac%e5%ad%a3%e4%bc%91%e6%a5%ad%e6%97%a5%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/Fri, 05 Dec 2025 03:29:37 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=1996

いつもMIKIGAKKI PIANO ATELIERをご利用いただきまして誠にありがとうございます。

誠に勝手ながら、以下の期間は窓口業務を休止させて頂きます。
ご不便をお掛けいたしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

<休業期間>
2025年12月30日(火)~ 2026年1月4日(日)

29日30日31日1日2日3日4日5日
××××××

尚、休業日中も問合せフォームより問い合わせ受付可能ですが、
回答は営業日に順次ご対応させていただきますので、あらかじめご了承ください。

お客様には大変ご不便をおかけ致しますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

問合せフォーム

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鍵盤の違和感、もしかしてブッシングクロス⁈https://atelier.miki.co.jp/blog20251113/Thu, 13 Nov 2025 08:14:42 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=1858

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。 突然ですが、いつも弾いているピアノの鍵盤が「ガタガタして弾きにくい!」なんて感じたことはありませんか? 演奏の妨げになるそんな違和感…実は鍵盤に貼り付けられているパーツが原 ... ]]>

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。

突然ですが、いつも弾いているピアノの鍵盤が「ガタガタして弾きにくい!」なんて感じたことはありませんか?

演奏の妨げになるそんな違和感…実は鍵盤に貼り付けられているパーツが原因かもしれません。

通称ブッシングクロスというフェルトです。

鍵盤の感触を支える大切なパーツ

ブッシングクロスは、鍵盤に2か所ある穴の内側に貼られているフェルトです。

鍵盤の動きをスムーズに保つための❝クッション❞のような役割を果たしています。

MT
MT

靴をはくときの靴下のようなものです!

使い込まれたピアノでは、このフェルトがすり減ったり、硬化したりして、気になるガタつきが出てきます。逆に長年弾かれずに置かれていたピアノでも、虫くいや湿気の影響で傷んでいるなんて事も珍しくありません。

残念ながら、よく演奏していても放っておいても劣化してしまう繊細な部分なんです。

実際の症状をご紹介

ピアノの内部はネズミだけでなく様々な害虫に食い荒らされていることがあります。

食い荒らされたブッシングクロスと鍵盤下のパンチングクロス(赤いところ)

実際の貼り替え作業

今回は、鍵盤の動きに不具合がみられたピアノのブッシングを貼り替えました。以下はその工程です。

鍵盤を取り外し

鍵盤下と鍵盤中央にある赤いフェルトがブッシングクロスです。

古いクロスの除去

単純作業ですが木部が一緒に剥がれてしまわないよう慎重に!

新しいクロスを貼る

専用のクロスを正しいサイズにカットしてひとつひとつ手作業で!

鍵盤の取り付け

不具合がないか確認しながら取り付けて…

完了

見た目もすっきり生まれ変わりました♪

弾き心地がガラリと変わる

クロスを貼り変えるだけで、驚くほど弾き心地が変わります。

指に吸い付く感触・音の立ち上がり・鍵盤の戻りすべてが生き返ったような軽やかさに‼

お客様から「全然違う!」「弾きやすくなった!」と喜びの声をいただけるとっても嬉しい瞬間です。また、ブッシングクロスが見えないところで重要な役割を果たしてくれていることを実感します。

最後に・・・

ブッシングクロスの劣化は、なかなかご自身で確認しにくい部分ですが、演奏の快適さとピアノ内部の環境を左右する重要なパーツです。

もし「最近ちょっと鍵盤の動きが気になるな…」と違和感を感じたら、ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。鍵盤のタッチが生き生きと蘇るよう私たちが心を込めて整備させていただきます♬


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タッチのわずかな違いの原因は|ペダル鍵盤修理【エレクトーン ELS-02C】https://atelier.miki.co.jp/blog20251110/Mon, 10 Nov 2025 13:10:25 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=1867

電音技術者YKです。 三木楽器ピアノアトリエには、ヤマハ電気音響製品認定技術者(略して電音技術者)も在籍しています。 電音技術者?なんだそれは?と思う方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介いたします。 電音技術者っ ... ]]>

電音技術者YKです。

三木楽器ピアノアトリエには、ヤマハ電気音響製品認定技術者(略して電音技術者)も在籍しています。

電音技術者?なんだそれは?と思う方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介いたします。

電音技術者って、どういう人?

ヤマハでは電子ピアノ、エレクトーン、ハイブリッドピアノなどの電子楽器も多く取り扱っていますが、それらの修理に携わる技術者が“ヤマハ電気音響製品認定技術者”です。

その資格や技術を得るためにはヤマハで一定期間の研修を受け、資格更新のための研修が毎年複数回あります。常に技術と知識の研鑽を行っている、いわばヤマハ製電子楽器のスペシャリト。
全国では約350人ほどの技術者がいるそうです。

※ヤマハWeb音遊人の記事“楽器修理のプロたちの最後の拠り所「技術サポートセンター」”より

三木楽器ピアノアトリエでは現在、ピアノ調律師が電音技術者を兼任し、2名体制で修理対応にあたっています。

なんて、前置きが長くなってしまいましたが、電音修理についての最初のブログでは、エレクトーンのペダル鍵盤修理をご紹介します。

エレクトーンSTAGEAのペダル鍵盤修理

ヤマハ エレクトーン ELS-02C

1959年に誕生し、60年以上の歴史をもつエレクトーンの、現行モデル上級機種です。

リアルな音!繊細な表現力!!シュッとした外観!!!

そんな三拍子そろった素敵な楽器ですが、やはり使えば使うほどに傷んでしまう部分もあります。

その中で、今回ご紹介する内容は“ペダル鍵盤で特定の音が鳴りにくい”という症状についての修理です。

ペダル鍵盤はエレクトーンの特徴の一つ、足で押さえる(弾く)鍵盤です。

エレクトーンは電子オルガンの一種であり、その電子オルガンの草分け的存在であるアメリカのハモンドオルガンは、シアターオルガン(パイプオルガンの一種)を家庭でも楽しみたいという思いで作られた、といわれています。

※ヤマハ 楽器解体全書…エレクトーン誕生ストーリーより

電子オルガンであるエレクトーンにも、その影響からかパイプオルガンのようなペダル鍵盤が付けられています。

今回は、そのペダル鍵盤の音が鳴りにくい、ということでした。

症状のご指摘を頂いたのは、写真で押さえている“レ”の音ですが、他の音と比べてみると確か鳴りにくい。正確に言うと、鍵盤を押さえて音が鳴る位置が、他の鍵盤より遅い(他の鍵盤より深く押さえないと鳴らない)。

音が鳴らない、鳴りにくいという症状は、ペダル鍵盤以外でもよくある症状です。

電子ピアノや電子オルガンで音が鳴る仕組みは、鍵盤下に収められた接点ゴムが、鍵盤によって押し込まれて、基板側の接点に接触することで電気が流れ、音源が収められた基板からスピーカーやヘッドフォンへと音が出力される、というものが多いです。

(光や電波を使用して発音している電子楽器もあります)

今回の症状の原因として疑われるものは、接点ゴムまたは基板の劣化、接点の汚れなど。

確認のために、ペダル鍵盤を分解します。

なかなか見られないペダル鍵盤の中身

ELSシリーズでは、ペダル鍵盤は一つのユニットとして本体から取り外しが出来、鍵盤自体はフレームに裏側からネジ止めしてあります。ネジを外して分解して行きます。

下の写真が、接点ゴムです。

二本ある黒い部分が基板側の接点へ接触することで音が鳴りますが、接点ゴムに異常がないか、外してチェックしてみます。ひどい場合には見るからに破れていたりしますが、今回はそんな様子はなさそうです。

手で押さえたり曲げたりしながらチェックしてみると、おかしな部分がありました。

僅かに裂けています。

ほんの僅かな裂け目ではありますが、この裂け目が押し込まれた際の形状やたわみ方に影響を与えます。今回の症状であればこの裂け目が原因となり、押し込まれた際に基板への密着度が足らなかったり、接触のタイミングにズレが発生するなどの結果(症状)へと結びつきます。

その他にも、接点ゴムが完全に破れてしまい全く音が鳴らない(接点ゴムが接点に接触しない)ことがあったり、基板側の接点が腐食してしまい音が鳴らないなど、“音が鳴らない・鳴りにくい”という症状だけでも、原因はいくつか考えられます。

念のために他の接点ゴムも全てチェックし、劣化しているものは新しい接点ゴムに交換、基板接点もクリーニングをして、元に戻して行きます。

修理は完了!しても話が終わらない…のも、よくある話

最後にペダル鍵盤の発音チェック、その他部分も正常に動作するか確認を行い、修理は完了。

無事に症状も改善され、この瞬間には技術者としても喜びを感じます。

ここで、動作チェックの意味も含めてサラっとカッコよく演奏!…出来たらよかったのですが、あいにくエレクトーンをそんな風に素敵に弾く力もなく…。

ただ、世の中には素晴らしいエレクトーンプレイヤーの方が、沢山いらっしゃいます。

そこで、先日「楽器店大賞2025」で「プレイヤー部門 〜楽器店員が、この先の活躍を応援したい若手アーティスト/グループ 大賞」を受賞された、素敵なプレイヤーさん「井上暖之さん」のアーカイブ動画を引用しましてご紹介いたします。

※楽器店大賞2025 表彰式 アーカイブ動画より

いやあ、カッコいいですよね。こんな素敵な演奏を耳にすると、自分でも弾いてみたい!と感じずにはいられません。私も家にはエレクトーンがあるので練習すれば良いのですが、練習…しないと上手くはならないですもんね。

人には『練習はやっぱり大切ですよ~!』なんて言っておきながら、自分は練習大嫌いというのは、ここだけの話です。

エレクトーンはリズムや打楽器の音も出すことができるので、バンドやオーケストラのような演奏も一人で可能。鍵盤を押さえた後でも音に変化をつけられたり、音の組み合わせも自分で設定できたりと、ピアノとはまた違う表現力も持っています。

流行りのあの歌も!カッコいいあのジャズバンドも!

ゲーム音楽だったり、クラシックの名曲であったり、演奏できるジャンルはとても幅広いです。

ね?ちょっと弾いてみたくなりませんか?

私はとても弾いてみたいです!

練習は…?検討します。

なんて、余談まで長くなってしまいましたね。

今回の修理紹介は、ここまでです。

三木楽器ピアノアトリエではエレクトーンだけでなくヤマハ製電子ピアノ(Clavinova、ARIUSなど)、ハイブリッドピアノ(Avantgrand)などの修理も行っております。

電源が入らない、音が鳴らない、鍵盤が戻らないなど、なにか不具合や違和感を感じていらっしゃる方は、まずはお気軽に三木楽器ピアノアトリエまでお問い合わせください。ご相談お待ちしています。


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おしゃれは足元から?ペダルの再生作業https://atelier.miki.co.jp/blog20251030/Thu, 30 Oct 2025 11:07:07 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=1835

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエで外装補修を担当しているYCです。 現在、ピアノアトリエでは店頭販売用のグランドピアノを整備中です。 今回は、ペダルアッセンブリーの再生作業をご紹介させていただきます。 みなさんのご家庭 ... ]]>

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエで外装補修を担当しているYCです。

現在、ピアノアトリエでは店頭販売用のグランドピアノを整備中です。 今回は、ペダルアッセンブリーの再生作業をご紹介させていただきます。 みなさんのご家庭のピアノもペダルや蝶番などの金属類は少しづつ変色したり、錆びが出たりする事があります。 このピアノもペダルは変色していて、突き上げ棒も酷く錆びています。

まずは、ペダルと突き上げ棒を外し、1つずつ丁寧に磨き上げる作業です。 回転式の機械でどんどん汚れや錆びがなくなり、新品同様の輝きを取り戻します。

実をいうと、私はこの研磨作業が大好きです! 磨いた金属がピカピカに光っていく様子はこの作業ならではの爽快感があり、とても気持ちが良いです。 次に、柱部分の作業に進みます。 塗装面には少し深い傷がありました。 このキズの修復は、まずキズ周りを含め整形し、補修剤が馴染みやすいように整えます。

傷に補修剤を埋めて、しばらく乾燥させておきます。

しっかり固まったところで補修剤を研磨し整形していきます。 最後に回転式のバフで全体を磨き上げていくのですが、このバフの当たりどころが少しでもズレるとパーツごと飛んでいってしまいかねないとても危険な工程なので、ここはとにかく慎重に進めます。

ペダル窓の赤いフェルトは、変色やすり減りが見られたので全て剥がし、新しいものに交換しました。 ペダルが外された状態の3つの窓はかわいらしデザインだなと思います!

三木楽器の中古再生ピアノは、このフェルトだけでなく外装部分に使用されている全てのフェルト類を新品に交換しています。 最後に少し色褪せて古びた印象になってしまっているペダル柱の接続部分も、 黒の塗料を吹き付けることによって蘇りました。

ようやく完成です! 変色しているペダルや金属部分が光輝くとピアノ全体の雰囲気もガラリと変わります。

三木楽器ピアノアトリエでは、販売用の整備だけでなく、お客様のピアノをお預かりしてクリーニングやキズ修理等、様々なご要望にお応えしています。 現在お使いのピアノでお悩みなどございましたら、どんな事でもお気軽にお問い合わせください。 お待ちしています!


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白いピアノMC202を再生!https://atelier.miki.co.jp/blog20250920/Sat, 20 Sep 2025 10:01:47 +0000https://atelier.miki.co.jp/?p=1802

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。私たちの工房もかすかに秋の気配を感じ、ようやく長かった猛暑から解放されつつあります。 今回は当工房で手掛けた「白い小型のピアノ(YAMAHA MC202)の再生」をご紹介させ ... ]]>

こんにちは!三木楽器ピアノアトリエのMTです。
私たちの工房もかすかに秋の気配を感じ、ようやく長かった猛暑から解放されつつあります。

今回は当工房で手掛けた「白い小型のピアノ(YAMAHA MC202)の再生」をご紹介させていただきます。

工房からの素敵な夕焼けをバックに

小さな白いピアノ再生

外装もキズが目立ち、全体的にくすんでしまったこのピアノ。
かわいらしいサイズ感ですが、作業内容は決して小さなものではありませんでした。

経年劣化でペダルや金属類には錆びが見られ、内部のピンや弦も変色で古びた印象。
これらも1本1本丁寧に磨き上げ、新品同様の輝きに!

アトリエ自慢の設備

三木楽器ピアノアトリエの塗装室には、自慢のウォーターブースが設置されています。
※空気中に飛び散る塗料を水で吸い取り、きれいな空気だけを外に出すことで周囲への汚れやにおいを防ぐ装置。

私たちが吹き付け塗装をする際の強い味方!
このブースのおかげで扱える塗料の種類も多く、より高品質な仕上がりが可能になっています

塗装においては、環境が仕上がりを大きく左右します!
湿度や気温・空気の流れ、さらに「埃」への対策が必須。ウォーターブースがあることで、こうした条件をコントロールしやすくなり、日々の作業の支えとなっています。

…それでもなお、「白色の塗装」は別格の難しさがあります。

白塗装=埃との闘い

今回のピアノは、やはり白い吹付け塗装が大きな課題。
塗装中、ごく小さな黒っぽい塵が空中を舞い、塗膜に付着してしまうことがあります。
白い表面ではそれが非常に目立ち、やり直しが必要になる場面もしばしば…

ウォーターブースをはじめ、可能な限り環境を整えていても、100%は防ぎきれない――
それほどに「白」の塗装は繊細で、完璧な仕上げを目指すには根気と集中力が何よりも必要なのです。

いよいよ組み立て工程へ

磨き・パーツ交換・塗装を終えたすべてのパーツの組み立て。
完成が近づくにつれて、気分もペースもどんどん上がります。

汚れや虫くいで傷んだフェルト類も丁寧に剥がし、すべて貼り替えです。
白いボディーに真っ赤なフェルト!素敵なコントラスト!
(E.YAZAWAを思い出したそこのあなた!同世代ですね…)

完成!そして次のピアノへ――

まるで生まれ変わったような、小粋で魅力的な1台に仕上がりました。

時間も手間も掛かりましたが、それだけに完成した姿は格別。
このピアノが素敵な出会いに恵まれ、美しい音色を奏でてくれる日が待ち遠しいです。

私たちは、明日からまた新たなピアノと向き合います。


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